ロビン/ディック(リチャード)・グレイソン ROBIN/Dick Grayson

クリス・オドネル |
「オレをあんたのパートナーにしてよ」
無敵のタッグを組んだ最初のバットマンのパートナー。
気の強さと腕っ節の強さには自信がある。でも、ちょっと自信過剰。
自分の未熟さを分かっていない。
気持ちに正直で、感情的になりやすく、無鉄砲な子供っぽさ。
だけど、バットマン/ブルースと同じく、悲劇的な過去を持ち、悪を憎むことを覚え、立ち向かうだけの勇気と信念を持っている。
そして、最後には敵にすら情けをかけてしまう…それはまた、子供らしい甘さでもある…優しい心を持っている。
それがロビン。バットマン・ファミリーに加わったニューヒーローだ。
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「ロビン」は本来、バットマンのサイドキック(パートナー)のコードネーム。
原作において初代を務めたのが、映画シリーズにも登場したディック・グレイソンだった。
原作の設定では10代の美少年であったが、映画では青年になった。しかも、現代っ子らしい、にいちゃんである。ついでにバイク好き。
今回、青年に設定変更されて、パートナーとして対等な立場の一人の男として描かれたロビンだが、正義感が強く、悲劇的な体験をしたにもかかわらず、信念を持った、明るく真っ直ぐな気性は原作の少年っぽさを受け継いでいた…クリスの持つ純真な少年っぽさが、設定が違うのにロビンをロビンらしくしていたと思う。少年と完全な大人の間にある、微妙な魅力みたいなものが、クリスにはあるのではないだろうか。

ロビン
(『BATMAN&ROBIN』より) |
ヴァルと競演をした『FOREVER』で初登場したロビンの時は、ヴァルの演じる翳りのある美青年ブルースと相対して、憎しみや怒りを抱えているにもかかわらず、影のない、感情も気性もオープンな若者であった。それは次の出演作になる『BATMAN&ROBIN』でも引き継いでいる。
前作とは雰囲気が異なる作り方をした、ジョージと共演した『BATMAN&ROBIN』の時のロビンは、前作の気質にロビンの性質である「無鉄砲さ」、気性の激しさがプラスされていた。バットマンの役者がジョージに変わったこともあるのだろうが、今度は「まだまだ未熟な子供」っぽい設定のようである。しかし、それでも「庇護下にある少年」ではなく、例えブルースが面倒見切れない…と嘆いていたとしても(セリフではなく雰囲気で、そんな感じがあった)、「対等」な立場のパートナーという最初の設定は変えられていないようだ。
そんなクリスも今や30代、父親になった。もともと持っていた少年っぽい昔の面影を持ちつつも…大人になったんだなあと、ちょっと感慨深げになります。
バーティカル・リミット…公式HPでゲームをやったんだけど、私では妹はおろか、自分すら助けられない結果でした(笑)
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『三銃士』でダルタニアンを演じた時も、がむしゃらで無鉄砲だが腕はある、大人になりきってはいない青年の役を好演した。年上の男性に支えられながら、戦う役と言うのが似合っている。完全な庇護下ではなく、支えられながらも対等な絆を結べる相手として…そう言う役が。
そうなると、普通はただ真面目で素直な若者と言ったイメージになるが、違う。
クリスのロビン/ディックは、生真面目な頑固者ではない。そうではなく、どこかに子供のやんちゃっぽさが残されていて、それが魅力となっているのだ。このロビン、かなりイイ。お茶目で可愛い、等身大の「年頃の男の子」。
そう、それが第一作目と第二作目が持っていた暗さや非現実的過ぎる独特の世界を、もっと親しみやすい雰囲気に変えたのだと思う。
守られるだけではない一人の男であり、まだ少年から脱し切れてない、自分の気持ちに正直な青年。
だからこそ、それを危惧しながらもバットマン―――ブルースは彼をパートナーとして認めることが出来た。
サーカスで空中ブランコの演技を担当しているグレイソン一家。しかし、ゴッサムでのチャリティー・サーカスで、バットマンが正体を隠して観客の中にいると察知したトゥー・フェイスの仕掛けた爆弾を取り除く為、彼の両親と兄は犠牲になる…殺害された。
そして、その悲劇こそが皮肉にもブルース・ウェイン/バットマンとの運命の出会いでもあった。
天涯孤独になったディックの後見人になったブルースは、彼の中に自分の過去と心情を重ね、激情的な若者が先走ることを懸念している。やがてディックは、ブルースこそが自分の両親が死んだ理由―――「現れなければ会場を爆破する」と脅迫したトゥー・フェイスの前に現れなかった(間に合わなかった)―――バットマンであることを知る。
始めは怒りと憎しみでブルースを罵るが、ブルースの過去が自分と同じく目の前で両親を殺されたと言う悲劇を持っていることに共感を持ち、「悪人に対する憎悪を理解できるだろう」と自らパートナーになることを望んだ。
しかし、ブルースは憎しみが憎しみを生むだけだと考えており、美貌の精神科医・Dr.チェイスとの恋愛に本腰を入れ、バットマンを廃業すると言い出し…ロビンは憤慨する。
だが、ハロウィンでトゥー・フェイスとリドラーがウェイン邸に侵入してDr.チェイスを誘拐したことから、バットマンとして再び立ち上がるブルース。ディックはロビンとして共に敵であるトゥー・フェイスのいるアジトへ向かう…―――。
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ロビン
(『BATMAN FOREVER』より) |
『BATMAN&ROBIN』ではアイビーのフェロモン・ダストにかかって、かなり彼女にお熱だったディック。次第に冷静さを取り戻すブルースと違って、割と長い間、酔いっぱなしだった。
そこらへんが未熟な若者と言った所か。
いやいや、血気盛んな若者なればこそ、かもしれない。
突然現れた知的な美少女・バーバラにもモーションをかけていた様子なので、映画のロビン/ディックはどうやら、「お年頃」の若者らしい面を持っているようだ。≪あまりにあからさまで素直すぎる…
ブルースも女性に大モテ(自称?)らしい。ケンカするほど仲がいいというが(用法間違ってる…)、このコンビも過去の悲劇以外でも似てる部分が多いのだろう。
なにもBATMANのヒーローだけが、ってことではない。「英雄、色を好む」と言うのは万国共通のヒーロー像・テーマかもしれないからだ。
映画独自の世界観と感覚を持ちつつも、原作コミック・ブックの持つ誇張されたコメディ、ドラマ、楽しさを保っている『FOREVER』、『BATMAN&ROBIN』。
「両極端」なものが、BATMANの特徴であると考えられる。敵と味方と言う両極、普通の自分と変身後の自分(ヒーローと怪人ともに)、それからキャラクターの持つ光と影。明と陰のふたつの極が対となって、共鳴しあい、反発もし、互いを引き立てている。それは、原作でも描かれ、映画にも影響しているコメディな部分と悲劇と言う各キャラクター共通のシリアス部分でも同じだろう。
そして、ヒーロー対ヒールとは違う所で、BATMANとROBINにもそれがある。
その「明るい部分」はディック/ロビンが大きな役目を負っていると思う。
+ ロビン スーツ + ROBINSUIT
機能・仕様はバットスーツと同じであると推測する。
ボイスコントロールがついているかは不明。
+ レッドバード + REDBERD
彼の愛車はレッドバード。迅速かつ、どんな道なき道も高速で突っ走れる、『駒鳥』にはうってつけの、モンスターバイクだ。ブルースに、「車買って!」なんて言ってたけど(しかもナンパ用)、ついにそんな彼も愛車を手に入れた(『BATMAN&ROBIN』)。
このレッドバード、10回以上もデザイン変更が加えられた後に完成した。
飛行機の材料となるファイバーグラスとカーボンファイバーが使われており、地面すれすれの快速のバイクとして誕生する。特殊な材用を使ってわざわざ作ったのは、既存のバイクの中に、レッドバードに改造できるバイクがなかったからだ。
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実はブルースのバットモービルからボイスコントロールでエンジン強制停止が出来たりする、かなり危険なもの(笑)。「勝手に止めるな!」って怒るのも無理ない。
これはロビンの無鉄砲さを心配したアルフレッドがやったのか、それとも危惧したブルースがアルフレッドに命じたのか、二人で相談して決めたのか詳細は闇の中…「あんたは自分勝手だ!」と自分のことを棚に上げてブルースを非難するディックにも、一理あると言った所か。
+ バットスレード + BATSLED
『BATMAN&ROBIN』でロビンが操縦した。Mr.フリーズとの対決の為にバットマンはバットハンマー、バットガールはブレード(バイク)、そして彼はバットスレードで突き進む。途中、攻撃にあってバットガールをバイクからスレードに飛び移らせるシーンがあるが、ストーリー上、それの為にこれに乗っていたと思われる(バーバラがバイク好きと言う設定から、ロビンよりバットガールの方をバイクにしたのかと思ったが…ちょっと納得いかなかった覚えが)。
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ROBIN In Comic

アニメ版ロビン
(ディック) |
『ロビン』がバットマンのパートナーのコードネームであると先に述べたが、コミック及びアニメではロビンが世代交代している。
初代を務めたディックが引退したのち、二代目(日本では殆ど無名らしい)、三代目ティムことティモシー・ドレイクへと継承されている。
今のところ、「ロビン」と呼ばれているのはティムで、ディックは「ナイトウィング」としてゴッサムから出て独立、単独タイトルコミックもある。
ロビンを引退したティムは、新シリーズ「BEYOND」では中年になり、妻子ある身になって登場。普通のコンピューター関連会社でサラリーマンをしているらしい。すっかり普通の人である。
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