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T.バートンが製作側に回って作られた第三作目は、それまでの二作で彼が作り出した『BATMAN』とは様子が違う。心の闇を画面全体に投影していたものが、ダークな部分を掘り出し、浮き彫りにした形になったと言えるのではないだろうか。
基本コンセプトとそれに合わせて作られたストーリーを視覚的に直接伝える表現方法の一つに、BATMANにはコスチュームという手段がある…私はそのように思えた。
トレードマークであり、個性である、それがヒーローのコスチュームであろう。
映画化されるにあたり、原作やアニメで作られたイメージを引き継ぎつつも映画独自の世界に見合ったバットマンの姿を作る必要があったように思う。
T.バートンの目指した世界に登場するバットマンは、ただのヒーローではない。「闇」を通して映し出された、非常にダークな部分を持った…ある意味ダーティーなイメージである。
「闇」そのもの、と言ったら過言だろうか。
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![]() ヴァル・キルマーのBATMAN (『BATMAN FOREVER』より) |
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そして、忘れてならないのが、バットマンの相棒であるロビンである。
原作のロビンは十代の美少年と言う設定だったが、映画では現代っ子らしい青年になった。庇護下の少年ではなく、パートナーとして同等の地位にある男である。「サイドキック」ではなく「パートナー」と連発しているセリフからも伺える。衣装ももちろん、変化している。
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![]() 『BATMAN&ROBIN』でリニューアルされたバットスーツとロビンスーツ (DCコミック発売のCDドラマ『BATMAN&ROBIN』のジャケットイラストより) |
作品の性質変更を、実に良く出しているのは、やはり主人公たちの新しいコスチュームだろう。
About Villain Suits ≪『BATMAN』に欠かせない悪役たちの衣装
おまけ
![]() ![]() BATMAN BEYOND THE MOVIE |
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